2011年10月20日木曜日

家族療法‐5 家族造型法

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フィードバックの返却&質問のこたえ
 
(質問)自立と自己分化の違いって?
 
-自立の方がより客観的に分かる形(社会的、経済的)のもの。
-自己分化のほうが内面的な段階。

・自己分化
ドミノ現象ということで庇護を必要とする人が庇護する人を生む、
といような反応の連鎖があるが、ここでの自己分化とは
例えば誰かの機嫌が悪さがうつったりということが、どの家族でもある中で、
そのドミノ現象に巻き込まれないことを選べるようになること。
意識しないうちに巻き込まれて調子を崩してしまったりということがなくなること

この辺は表に出にくいことだから、
日常生活の中で小さいことでも気にしてみることでわかるかもしれない。
ドミノ現象という認識、また巻き込まれないようにという認識・

100%自己分化しているひとというものは絶対いないですし、
というかいたら、人と輪を作ってやっていくことが出来なくなります。
大事なのは
自分が決めてどの程度巻き込まれるかを選べるかどうか

(いろんな人が書いていましたが)
家族ライフサイクル論を知り課題を意識することはプラスになること?
臨床家を目指す中で、援助者の視点としてこれを持っているとプラスなんじゃないかなと思います。

*ある段階かな、という目星がつくと、いまある問題の影に、あるいは原因として
ライフサイクルの発達課題にあるような項目をチェックすることができるということか。

頭の中の整理がしやすいと私は思いますが。援助のきっかけが見えてくる

(質問)ノーマライズとは?
まぁこれも見取り図的なことに集約される。
 That's the normal familyみたいなものはどこにもない訳で。
ただおおよそ平均的な家族の課題、時期の区分というものはある
(質問)独身の人の場合は?
(原家族のはなし)
*単身者世帯の割合の増加は今後も続く傾向なんだろうな

では、きょうのところに

家族造形法 Family Sculpting

3つ(文脈、言動、考え方)の視点のうちの)文脈の視点による技法。

*このクラスでもやったことがあるひとが数人いるみたいだ

家族を見るのに、そのつながりを見るのに、
粘土とかをおいて見ることも出来ます。
亀口先生は紙粘土で家族を作ってみてください、ということをやる。

しかしこの造型法は、粘土とかではなくて、人間そのものでやる。
姿勢、向く方向、ポーズを作ってもらう。
粘土と違うのは人にやってもらうわけだから、
クライエントだったら自分の家族をやってもらうし、
事例研究会なんかでもやるように、支援する側の人が作ってみる、という事。
より深い理解のために

身体をつかってやるので、
完全にその人に合致するということはできないが、
より家族員になりきるという感覚がよりつよくもてる。

*プリント

概要:カウンセリング的な理解を促すための家族療法の手法の一つ。

家族メンバーの関係や互いの相互作用の様子を表すように、
家族メンバーを配置する。姿勢やポーズをとること(1分間静止」)によって、
一人ひとりの感情がわき出てくる
互いにそのときの気持ちを語り合い、理解し合うことを目指す。

利点
・家族の情緒レベルのつながりを象徴的に表現する
言語に頼らないことで知性化・防衛化せずに身体の間隔によって家族関係を体験する
・家族システムという視点から、全体的なバランスが保たれている様子が視覚的に見られる

*この後、全員でサザエさん家族を造型法でやってみた。
自分は成り行きで波平役を。
姿勢やポーズはやや照れが入ってしまった。もうすこし入り込めればよかったか。
家族の「問題」というような焦点があると、またすこし違ったのかもしれない。
また、その家族について 細かく把握している「演出家」の位置にくる誰かが必要かもしれない。

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