2011年10月2日日曜日

人間・いのち・世界Ⅱ-3 現代社会と宗教2 新宗教

1 151 *08:53着だが先生よりは前だった。

(ルーテル学院大学のキリスト教ハンドブック改訂の話)

日本のから古くからの宗教、神道は八百万の神ですから多神教と言えます。
もともとの古神道といっていいのか、神道そのものの中には幅広く神々を見ていくところがあって、
何を神とするか-、大きな古い太い大木や-

あ、そうそう、そこのところに野川ってあって、ハケ、断層があって
その水が出るところ湧水のところにも祀ってありますね。
神道―アニミズム的なところから。

そうした土壌に仏教がくるわけですね。6世紀
しかし日本的仏教として定着するのは、それから500年ほど経った鎌倉時代のこと。
親鸞、法然。
もちろん平安仏教も力を持っていて、鎌倉仏教を生む土壌を作りますが-

日本の中での、祖先を祀る観念
祖先儀礼(祖先崇拝)

仏教を日本にひろめるもとになった-
本覚思想
山でも川でもみんな「仏性」を持っている-アニミズム的な感性と仏教との共通点

【辞書-本覚】
衆生に本来そなわっている清浄な悟りの智慧。
修行によって本学を明らかにすることを「始覚」という。
「大乗起信論」
【辞書-本学思想】
中世の天台宗で流行した思想潮流。
口伝によって伝えらられ、現実世界をすべて本覚の現れとし、現実世界の絶対肯定を説く。

シャーマニズム-巫女
ユタ、ウタキ(御岳)
(大川隆法もいってみればシャーマンですよね)

文化・宗教
共同体が、エリアーデで言うところのコスモスを作っていくわけですが、
そこには宗教が大きな役割を果たしてきた。
という事は、共同体に大きな変化が起こるという事は、宗教もまた変化が起こるという事。

ユダヤ教における民族社会、独立の国家をもっていたのは前6世紀くらいまでですが
(そのあとも自治はありましたが)ユダヤ教を信じることでのアイデンティティ形成。
しかし、他国に支配をされて、様々ところに散らされていきます(ディアスポラの民)
当時の地中海世界にユダヤ人は散らばっていく。
そして、その先で独自の共同体を作っていった。(他と交わらないように=律法の教え)
ユダヤ人コロニー、独立の社会をつくっていった。
しかし、そこのユダヤの大きなアイデンティティ、
文化-ユダヤ教が民族宗教だったところにおいて、
世界が大きなローマ、ヘレニズムの支配に取り込まれていく動き、
=キリスト教が世界宗教化していく流れ
こうした大きな変化に際しては、宗教的な変化も起こります。

例えば、
16世紀の大きな変化、宗教改革
ルター、ルターのみならず、カルヴァン、英国聖教会の成立
どうしてそんなにいっせいに起こるんでしょう?

これは16世紀が、近代になって行こうとする大きな時代の節目だからです
経済的な基盤からいっても大きな変化が起こっていく。
荘園制度の社会から-工業化・都市化
それぞれの領主は、大きな支配のもとにあった。帝国、カトリック
-自分たちの文化・自分たちの独立、の意識。地方の独立の文・国家
地方の独立の気運というものがあって-
そこから、個人の不安というものも生じる-自分たちはこれからどうなるのか。
そして、その当時のシステムでは、そのような不安には答えられていない。
(個人として生きていくなかでの不安)
それはまた、イエスのもたらしたものが見直されるチャンスでもあった。

そして、これはまぁたとえなんですが、
言いたかったことは
現代社会と宗教を考える際にも、
かつて紀元1世紀の頃の大きなゆさぶりの中で、キリスト教が支えになったように
また、宗教改革期にそうだったように、
大きな変化が社会に起こるときに、宗教は必要とされる、という事なんです。

西欧では、現代という新しい社会を迎えるにあたって、
キリスト教文化を一度、脱してみないとならない、という感覚を持ったと思います。
その時にたどったのは、東洋、ですね。仏教、インドへの関心
60年代のカウンターカルチャー(対抗文化)運動

1965年、このブラウンホールが建ったときに僕は、ここに越してきまして-
ここは以前中島飛行場だった場所でしたので-
アンパン=シンナーを吸っている人が結構いて-
(サイケデリック、ヌーディスト、ロックの話)
まぁそういうものが60年代の終りから70年代にかけて

ニューエイジにおける宗教的な側面
(辞書-グラミー賞のニュー・エイジ部門は1986年から)
(ジョン・レノン、イマジンの歌詞の話)
スピリチュアリティ、個人

日本の社会の大きな変化「江戸から明治へ」
それまでの身分固定的な社会から変わるし、新たな文化が欧米から入ってくる。
急速な近代化が起こってくる。
その近代化の中で、それまでの伝統的な宗教は仏教でした。
これは江戸の始まりの時にキリシタンの弾圧があり、政策として「檀家制度」を取り入れた。
檀家制度の直接的な目的はキリシタン弾圧です。
その中でおこる仏教のひろまりと、一方での堕落。

そして、近代化を遂げる中で、天皇中心の国づくり-廃仏毀釈-神道国教化政策
この後また仏教も復活はしますが-
いずれにせよ、宗教の大事さ、また政府のそこへの認識が見て取れる。
近代化は=都市化、個人化。それまで機能していた共同体(家・村)の機能が弱まらざるを得ない。
それは、大きな「国家」というものを作るための道。そこでの宗教の働き。

1925年を前後して、たくさん宗教が生まれて来る。また、1945年のあとにも
(新宗教、新興宗教)
【辞書-新宗教②】
幕末から明治以降に成立した日本の諸宗教。
神仏習合の宗教集団や、日蓮系の在家集団・修養運動が主要な源泉。
さまざまな伝統を吸収しながら教祖が組み立てて言った物が多い。
第二次大戦前は淫祠邪教視されて弾圧を受けたが、戦後は復興。

天理教1838年~)
生長の家1929~)
創価学会1930年~)
立正佼成会1938年~)
PL教団1946年~)
世界救世教1947~)
真如苑1948年~)
ものみの塔(日本では1953年~)

戦後から60年代にかけて、こうした教団は急激に成長をしていきます。
そして1970年のオイルショック

世界基督教神霊統一協会(日本支部1968年~)
阿含宗1954年~、1978年 観音慈恵会から阿含宗に)
法の華三法行(天華の救済
オウム真理教(アレフひかりの輪


(大雑把にわけると70年代以降が新・新宗教と(島薗)

・新宗教と新・新宗教の違い(島薗)

新宗教は都市化がすすんでいった社会の中での、
旧来の伝統的な共同体に相対する、
新たに都会へ出てきた人たちのグループをまとめていく力となった
法座の機能‐自助的なグループ、相互扶助)
(入信の動機としての貧・病・争

新・新宗教のこれと異なる点は、入信の動機
より個人的な動機。空虚感、空しさ
 個人参加型(ESP研究会の話)
 中間型
 隔離型(強力な共同体、カルト)

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