2011年10月6日木曜日

家族療法‐3 ジェノグラム 

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*フィードバックの返却&質問へのこたえ

(質問)「多方面の肩入れ」―クライエントが個人の理解(個人的なカウンセリング)を期待していたら裏切られた巻になるのでは?

たしかにそういうことはあります。
しかし個別カウンセリングにおいても
クライエントのみに肩入れをして状況がわるくなることもある。
長期的な目標は家族療法の方が達成しやすいと私は思います。

(質問)ネガティブな「さざなみ効果」というのもあると思うが。

さざなみ効果-プラスの効果があるときに言う表現
たしかにさざなみ効果的に悪いことが広がっていく場合もあります。
皆さんリフレーミングって知ってます?
なので、悪いとおもわれる事象なりの、
たとえば「ちょっとずつでも動いていく」的な意味での
その事象の良い部分と言うのはあるんだと思います。

では、今日は、
1.文脈の視点
家族の同心円(家族、拡大家族、国家へと広がっている)
「ジェノグラム」の書き方(来週は「ライフサイクル」をやります)

ジェノグラムはボーウェンの考え方に基づいたもので、

・ジェノグラムに書き込むこと
名前、生年月日、死亡年月日、地方、社会的立場、
身体的、社会的特徴(病気、呼び名)
口癖、転居、同居、転職、定年、生活の変化
また、「事実」としての上記に加えて、その「解釈」も書き込んでおく


○「サザエさん家族」で皆で黒板にジェノグラムを書いていってわーわー盛り上がった

ここからとりあえず気づくのはなんでしょう?
・マスオさんだけ血縁じゃない
「会った時に聞きたいことは?」
・母方の情報は詳細だけど、フグタ家のことはあまりわかっていませんよね、
情報がない事も情報なんです。

年齢の差、夫婦、兄弟の場合では重要です。
・同居を点線で囲う。
・同居をいつから始めたのかも重要です。
・夫婦二人だけで住んでいる時期があったのか、いきなり同居なのか
・サザエ-カツオ、年の差の兄弟、
 下坂先生の表現ですが「なぞる」という事。
 「サザエが13歳の時にカツオが生まれて-」というように歴史をたどっていく。
・「わがまま」by母親 というような書き方

*各人が自分の家族のジェノグラムをかく。
いやー、これ本当に、色々書いていくと図がぐちゃぐちゃになるなー

4.ジェノグラムの効用
家族関係は多世代的に世代間を伝承する(未来への見通し=仮説)
例えば
・長男を大事にするというような習慣
・ニ者関係が不安定なると三人目を取り込む(三角関係)
 夫婦の関係が悪化した場合に、子どもの問題には一致協力して取り組めるというようなこと

ジェノグラム・プレイバック法 ある出来事の以前以後を比較してみる。

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