*レポートについて
抑うつのダイナミクス-レポート課題になる。
どういうエネルギーの動きによって起こるのか。皆さんの臨床ノートの一部として。
ローウェンを中心にかいてほしいんだけど、抑うつで有名な理論家。
誰が何を言っているかを正確に理解してください。
有名な理論家といえば-ベック
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参考:【日本心理学会】
ベックは精神分析的な立場から
―しかし心理学者とともに「認知による感情変化の原理」と実験結果に基づく方法として展開
○初期の臨床観察(1963)
うつ病の推論の歪み
その根底に抑うつ的「スキーマ」あり
心理学者との共同研究
○認知療法の認知心理学的根拠
うつ病の情報処理研究(認知の偏り)
↓
認知心理学のスキーマ理論
↓
認知による感情変化の原理(認知結果:自動思考)
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有名な(ベーシックな)ところから言うと、
・フロイト『悲哀とメランコリー』
・ジェイコブソン(自我心理学と対象関係学をつないだひとの一人)1960年代『抑うつ』
自我心理学、心の発達に未熟な人を積極的に扱うことは無かったので、そんなに理論はいらなかったが、色んな対照群、境界例の人とか、臨床をやる人のが難しくなるに従って、対象関係学、心の中に大事な人をどうおけるか、の理論が必要になってきた。
・ベック
理論はベーシックな原理としてありますが、技法としては年々アップデートされていく、と。
そういう意味では最新の抑うつの論文を調べて比較するのも面白いですね。
理論の大事さを実感することありますか?
先日心理臨床学会(福岡で)あって-
グループをやりました、の発表。心理アセスメントをやりました、ということで
アセスメントで何を見て-(私はやってません)実際はチームでやっているので-
この人はこういうことでうつになったんだ、とか
心の機能、エネルギーの流れとしてのアセスメントってない。
いいことやっているんだけど、理屈として分かっていないということが、結構多いんです。
(怖い事ですが)
つまり、変化を見るとか、日々一回一回の治療的な変化のおさえがなかなか難しいらしいと。
見る視点、ようは心のこととしてアセスメントする(その人の独自の心の動きをみる)
ことの理論が身体に落ちていないんですよね。
ベースには理論を知っているかどうかは結構大きい。
どういうふうにうつがおきていて(容態)、
どうやって治療するかの理論を精査してみていくための「地図」を持っておく。
ローウェン流(身体性)もあればジェイコブソン流も(対象関係)あればフロイト流(欲動)もある
その理論を、人とセットで憶えていくと、血肉化されていくんじゃないだろうか。
ゆっくり読める時というのは、こういうときですからね。
自分だけでやるというふうになりがちなんですよね。
しかしこれでは実際にも対応できないし、行き詰まりがち。
専門用語は難しいタームが出てきますが、
それが誰から出てきたのか、を調ながら読んでください。
5章にはいるとだいぶ出てくるかと思いますので。
精神分析的な言葉がどんどん出てきます。
これがわかるだけでローウェンが言っている事ももうちょっとわかってくるんじゃないか。
メラニー・クラインとかも出てくるし。
●
敏感すぎるために身体から離れてしまうって
恍惚感―それをずっと持ち続けたいがあまり、身体性を無視してしまうというような状況。
いわゆるプロフェッショナルな人でも。
走っている人とか(オーバーワーク)
ICUで、いま、鍛えましょうじゃないけれど、来年までで終りのクラスで
マリリン・モンローの事例研究
グリーンソン、技法のテキスト(マリリンモンローの治療をしていた)
彼が彼女の死を発見した人なので色んなうわさがあってね。
彼はもともと精神分析の人で、これはモンローの事例だなという論文もあるんです。移行対象を―
私の先生は、マリリンモンローを治療できた、っつって事例をやってるんですが
身体にかかわる表出をどう見るか、という
移行対象はどういう発達的なバックグラウンドからくるか、というアセスメントが
母親と分離する際にタオルとか人形とかを抱えて分離できる、中間領域が必要だと。
読むと、最初の記述が、壁に耳をあてて撫でながらグリーンソンに―
母親をなかなか内側に置けない、
(セクシュアリティのテーマ、身体性を無視すると簡単に見えなくなってしまう、と。
なんで彼はこれを取上げないんだろうと―
で、彼はうちにかこっちゃうんだよね
家族代わりみたいな―
リビドーの質、アグレッションも―、ローウェン、ライヒはそこらへんはストレート
●
3章―うつにもいろいろありますよ、というのがすぐ出てきます。
精神病の代表的な二つは統合失調症とうつ病だと。
精神病レベルのうつ、になると治らない(長い間かかえる)ケースと、
神経症のレベルで治療がうまくいかなくて長くかかるということもありますが。
でも、いまうつのひとって長いよね。
無意識の意識化、というのはベーシックなフロイトの治療原理ですよね。
構造論では「イドあるところに自我をあらしめる」
実際に無意識にふれるための方法が「自由連想法」
催眠の一つの問題は
―自分の意志でいかないために「乱れる」ことがある。曝露されるような感覚。
自分で触れられれば、自分で行けるじゃないですか。
自由連想は、「難しいひと」にはよく効くんですよ。
ローウェンの「リアリティを置く」
●
割り振り
・一人4段落
●
病態水準の話
診断軸
抑うつと見立てをする時に、あるいは抑うつ神経症だ、といえるための
「軸」をもてるようになってください。
・カーンバーグ Kernbergが教えてくれます(境界例の勉強には絶対必要な人です)
どこから治療していくかの手順が違うので。
精神病
人格障害
神経症
状態像がどこに位置するのか。
あと、どういうものかも説明できるようになっていて下さい。
あと、防衛機制も出てきますね。Suppression
A・フロイト―マリリン・モンローをアセスメントした人でもありますね。
はぜモンローを精神病と言わなければならなかったのか、というところにわたしは興味があります。
アンナ・フロイトのセクシャリティ
心の内ばかりでなく、外との関係における「防衛関係」もあるんですよというのが、
アンナ・フロイトの理論です
(対衝動、対超自我、対現実での防衛機制)
思春期、青年期に特有の規制とその容態についても詳しく書いていますね。
あと、ハルトマンとか。
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