4限 227 正田久子
今週以降はグループで動きますから、袖机なしの椅子で座るようにしましょうか
○現場での話
昨日のグループは引きこもりの子を持つ親御さん対象のSST。2回目。
私もはじめてのグループで
色々大変な思いをして暮らしたらっしゃる親御さんの思いを聞きながら
14歳の子のお母様が、不登校、で1年。色々とTVが投げられ、壁もボロボロ
最近はおさまってホッと。そうなると気になるのは、家庭教師で勉強していたが
8月の末で家庭教師にも会いたくない、と。この1ヵ月半は、家庭教師もなし。
自室にこもっていて家族とも顔を合わせない。食事は部屋に運ぶという状況。
いったい何時までこうしていれば・・・という
お母さんの。切実な。どうしたらいいのかとのおもい。
それで、その中には、ひきこもりを5年間経験した(グループ主宰者)
私としてはそっとしておいて欲しかったんだ、と。
励ますとかではなくて、「気持ちを伝えることをしていますか?」と
引きこもっている子が唯一頑張っているのが個人塾での英語。英検2級を目指して。
その頑張っていることを、お母さんは良いなと思っている。
しかし、それを伝えていないというので、迎えにいって、帰る車の中で、
目標を持って頑張っているのは嬉しいという事を伝えてみる。という練習
をやりました。
なかなかひきこもりの方たちは抱えているもんだいが多いのでで大変だが、
何も返事が返ってこなくても、でもこちらからのコミュニケーションはつづけたたほうが。
グループの中で親が助け合いながら、私も切実な思いを受け止める場でした。
さて、
では入門講座のプリントの
5.SSTの3つの特徴
1)参加者の個別化
・参加者が希望する具体的な実生活に役立つ課題の設定
・「何がどこまでできているか」(アセスメント)
*やっぱりSSTは対症療法的、というか1対1対応的なものなのか?
・SSTはグループでやります、参加者にSSTを学ぶという共通項があります。
その中でも参加者には、たとえば
就職を目指しているという方には、内定、職場にどう溶け込むかという課題が待っている。
とすると、個々参加者がどのステップにあるかは個々に違う。
そこにあわせて、課題は百人百様です。
そこに個別に対応するというのがSSTの特徴の一つです。十把ひとからげではない。
例えば、グループの目的、
例えば愛祭の実行委員なら、愛祭をスムーズに開催することが目標。
ここもSSTを学ぶという課題は分かち合っています、
でもね皆さんには個々に自分の抱えている課題はなんだろうか、
それをみんなにアイデアを貰って解決することをやって生きたいと。
全体での目標と個々の目標、という認識。
グループが上手くいくことと、各人の課題が解決に導かれたという思いを持ってもらうことが大事。
で、その時に参加者個々の能力、コミュニケーション能力はそれぞれ違う。
その方に合わせたステップを踏むことがだいじ。
2)体系的な学習
・参加者の希望する目標の達成に必要なスキルを特定し細分化
・細分化したスキルを「できているところ」から次の一歩へと積み上げて学習する
―行動形成
・具体的に考えてみましょう。
アルバイトをする、という時にどんなスキルが必要ですか?
例えば求人票を見られるという事、
応募して電話をかけて面接予約する、からはじまって色々できないとアルバイトはできない。
それで、普段は無意識にやっているでしょうが、
意識してアルバイトをするためには何ができないといけないのか考えてみましょうか。
ちょっと出してみましょう。
では、6グループに分けて、これから4人で5,6分、考えてみてください。
*自分のグループで話したこと
電話、インターネット、読む力、敬語を使う、履歴書を書く、お金の計算ができる、写真を撮る
人と話せる、返事ができる、一人で始めての場所にいく・時間を守る、約束ができる、地図が読める、予定を立てて行動をする、挨拶ができる、相手とコミュニケーションがとれる、分からないことを質問できる、身だしなみ(髪型、服装)自分の希望を伝えられる、(ものによっては)資格が必要―研修を受ける、協調性(他人と一緒に行動ができる)、相手の意図を汲み取れる、バイト先のルールを守れる、体力がある、仲良くなれる、
(これ、言葉の階層がごちゃごちゃだから、なんだか、目が散る)
・
他にも、職場によっても色々あるかと思います。
アルバイトをしようと思ったときに、それに応じてどういうスキルがいるのか、と。
で、考える時に、
いったい自分はどれが出来ていて、どれはもうちょっとがんばった方がいいのか、
これは一つの指針なのよね。
この中で自分の出来ること、もうちょっとのこと。
例えば―
保護司さんのDVDをみていて
カリスマ美容師になりたい女の子がでてきて。
言葉遣い「これからどこいくの?」でOKですか?
「どちらへ行かれますか?」と
接客業だと敬語は大事ですよね。
いったい自分は何に就職するつもりで、何が苦手なのか。
苦手なものを避けた職種を選ぶ、という意味でもこういうことの把握が必要
アンケート用紙があって、「適正把握」ができるとともに、身につけるべきスキルの把握。
こうしたチャートでそれが分かる。
・○○をしないでいる、ということについて
例えば、ある少年院の方の出した課題
以前の職場で、前の日に飲酒過多、昼ごろに起きて、
そのまま無断で欠席する場合はどうしたらいいですか?と出された。
それは、飲酒をしすぎない練習とか、遅刻した場合の電話の仕方、
という形で取上げた方が本人のためになると思せんか。
また、
発達障害の傾向のある方で、
どうしても初対面の方に「年齢が幾つ?」と聞きたくて仕方がなくなる。
それは何回か親しく何回かあった後で聞く事、かもしれませんね。
そういう意味で、○○しない練習ということがありました。
そのときは、手首をくっと握って、質問をしないという練習をしたことがあります、
ですが、だいたいは失敗を避ける方向での前向きな練習という事を行っていきます。
●
では、
例えば、「あいさつする」ということを取上げてみましょうか。
行動の練習をするときにも、スキルを細分化するということ
挨拶するというスキルはいったいどういう事から組立っているのか
私が皆さんに向かって挨拶しています。
私が仕草と言葉と表情を併せてどんなことをしているのか見てくださいますか。
これは『練習の順序』2番目
そして次に『良いところを褒める』3番につながるんですね。
私がやっていることをその観点から見て、挙げてもらえますか。
(先生の実演)
「みなさんこんにちは、(一礼、手は前に組んでいる)今日は暑くなって―(略)」
私がやったことはなんだったんだろうか。
『よいコミュニケーション』の1~6についてはどうでしたか?OK?
では、それ以外は
・季節の事がら
・挨拶と時間
・お辞儀
・姿勢
・自分の気持ちの表現
さて、ここから皆さんにやっていただきたい事です。
さっきでていたこと「質問する」ということがいまの「あいさつする」に入ったら
さて、どういうことが細分化して分析できるでしょうか。
質問するという時にはどんな風に質問するのか。
「職場で、先輩に、仕事をどういう風にするのか、を質問する」
(グループで話す)
・何を質問したいか、ということを言って、時間を聞いていたことがわかった。
・「すいません」という
・目線を合わせて
・柔らかい表情
・口調が優しい
・顔での表現
(ホワイトボード)
・言語
相手への配慮をする言葉「お時間よろしいですか」「今大丈夫ですか」
自分が理解していること、自分の状況を説明する。
(答えてもらったら)お礼を言う
自分が理解したことを復唱する
(先生)
あと、なんでもいいけど前置き、って必要じゃないですか、相手の注意を引くための。
・非言語
表情とかね、
○
じゃあ、もう一つスキルを難しくしますね。
「誘いを断る」で基本の分析をしましょうか。
・言語
相手の言っている事を確認して断る
「だめ」とは言わない
理由を言って断る
(ホワイトボード)
・誘ってくれたことのお礼を言う(あー
・声のトーン、表情、姿勢もそうだったり。
・
○
こうしたことを「スキルの細分化」といいます。
これから色んな練習をしますが、
皆さんにポイントを示して、○○の基本形がある、ということが押さえられていると、
「褒める」ことがしやすくなってくる。
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