2011年12月20日火曜日

キャンパス禁煙化プロジェクト

ったくとうとうこんなことになってしまった・・・

キャンパス禁煙化プロジェクト (ルーテル学院大学HP)

自分は10年来の喫煙者だが

禁煙が健康に資するというのは、疑いなく言えると考えている。

それに反対するつもりは毛頭ない。

しかし、それによって権利を失う人、精神的な健康にダメージを受ける人もいる。

そのことを知ってか知らずか無視する形で

「うちの学校はこんなにこんなに学生想いですよ」ってアピールをしているのはもう・・・

恥ずかしいとしか言いようが無い。

こういうこと言う学校に好んで入学した自分も恥ずかしいわ。
『未来永劫、本学院ではこの「本学の使命(ミッション・ステートメント)」に基づく教育活動を揺るぎなく継承・実践して行く為に、「キャンパス全面禁煙化」 の施行によってキャンパス・コミュニティに集う全ての方々の健康保持と快適なる教育環境を守り続けて行きたいと考えています。』
「本学の使命」に喫煙がどのような影響を及ぼしているのか、それに一言も触れずに

こういう事を言い張れるのって、結局「健康」を雰囲気でしか捉えてないからでしょ?

このプロジェクトで『キャンパス・コミュニティに集う全ての方々の健康』を守れるって本気で考えてるのかな?

煙草を吸っている人は何のメリットもなく依存性だけで吸っていると?

或いは健康とは身体に関してだけ評価できる尺度だと?

せめて建前で言ってるだけだと思いたい。


『国による法的整備化に於いては、2003年5月より施行された健康増進法による受動喫煙防止に向けた具体的措置を講じることが義務付けされ、更に文部科学 省及び厚生労働省からは公共性のある施設での「禁煙原則」、「分煙」では無く「全面禁煙化」にするようにとの通達が出ており、教育機関に対する早急なる改 善・整備課題として社会的に強く求められている状況でもあります。』
とりあえず、自分としてはここのところで納得するしかないな。

うちの学校では「社会的に強く求められている」ことが優先的に扱われるんだ、と。

分煙に出来ない理由は文科省に良い顔しておきたいからだけでしょ?

国の役所が「これが健康です」って決めれば、考えゼロ、悩みゼロで即それが本学の健康になるって訳だ。


だったら身体を張って戦争に反対した名誉教授のことを誇らしげに語ったりするなよな。

(はぁ~。とりあえず一服しよう。)




自分が喫煙者だからこんなに怒りを感じるのか?

まぁ、それは多分にある。

けど、煙草自体は、学校の門から出て散歩がてらに吸えるわけだし

実質的な迷惑をこうむる訳じゃない。多少不便にはなるけど。

それより今は原理原則的な意味合いで腹が立っている。

だってさ、

うちの学校の3つの学科、「キリスト教」も「社会福祉」も「臨床心理」も

「社会的に強く求められている状況」と葛藤を起こす人の為にあるものじゃないのか?

(うちにはこの3つの学科しかない)

にも関わらず、「時流にうまく乗っかりました。うちは責任感ある学校でしょ?」ってホクホク顔をされてもね。

それは自分の価値を自分で無にする行為だよ。

そういう時流に適応できる人しか世の中にいないんだったら、宗教も福祉も心理も必要ないじゃん。

うちみたいな学校が存在する意味なんてなくなってしまうよ。

(ふぅ~、あったまいてー)




こういう学校の姿勢をファシズムとか騒ぐつもりは無いけれど、

(自分はその環境に適応することと、反発を感じる自身の心理に焦点を合わせてお茶を濁すわけだが)

世間的に評価されることと、マイノリティのサイドに立つことは必ずしも両立しないものだ、

ということは一つ勉強になりました。

3 件のコメント:

  1. 喫煙者です。ショートピース一本槍ですが
    もちろん吸うのは一本では足りませぬ。

    >しかし、それによって権利を失う人、精神的な健康にダメージを受ける人もいる。

    !!!

    禁じられ
    やめたことでこのような現象が起きる。
    煙草を吸わなければ起きない現象。
    煙草ってつくづくあぶない趣味なんだなあと
    思いましたね。
    (いや、だからこわくてやめないと言うんじゃなく、
    あくまでいち参考にさせていただいたということで。)
    学校に関しては、喫煙者じゃない人も通ってるので
    ここで言われてるような理由以前に、
    禁煙が基本でしょう。よほどのしっかりした分煙対策ができれば別ですが。

    禁煙にすべきかどうかなんて議論や葛藤なんて
    ナンセンスです。
    喫煙を許可すべきかどうか、ということなら
    価値はなくはないのですが。
    (もちろんその場合、この世の、ありとあらゆる
    趣味嗜好の中から、喫煙だけを特別扱いしては
    不公平でしょうがね)
    今まで吸えてたことのほうが特別なんですよ。

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  2. 丁寧なコメントを頂きましてありがとうございます。
    喫煙者の方からの禁煙化賛成のご意見ということで
    大変参考になりました。

    >煙草ってつくづくあぶない趣味なんだなあと

    確かにこれは同感です。
    やめる事が難しい嗜好だけに、喫煙に関する議論は
    時として感情的になってしまうことがあるのかもしれませんね。


    全体を読ませていただいての僕の感想は、
    前提の違いが結論の違いになっているのかな、
    ということになります。

    自分にとっての前提は
    匿名さんの「禁煙が基本」という考え方とは反対で、
    「現在認められていることが禁止になる」という点にあります。

    「禁止」自体に何でも反対ということでは決してありませんが、
    現在それを行なっている人がいる以上、
    「禁止」というのは「それ以外に方法が無い」という時以外は
    極力避けるべき判断なのだと思います。
    これは、大げさに言えば「より多くの自由のために」ということです。

    細かい規則が出ないないのではっきりとしたことは言えませんが
    キャンパスが全面禁煙化される、ということは
    喫煙が違反行為になる、ということです。
    これは、極論すれば
    「長期間の無断欠席」や「指定範囲外での車の運転」などと同様に
    喫煙によって懲戒処分が下る可能性がある、ということです。

    学生の健康のため、教育環境のため、という
    大学が使う文言は美しいものですが、
    喫煙を違反行為にしなければ保たれないものなのでしょうか。

    (大学の名誉のために付け加えますと
    実際には、一律に処分が連発されるようなことにはならないかと思います。
    また、できるだけ学生の自由を尊重しようとする大学の姿勢を感じることもあります。)

    喫煙の扱いに関する可能性としては、
    匿名さんにも挙げていただいているように、
    禁煙化だけではなく、より適切な分煙という方法も考えられるはずです。
    現時点で大学が全面禁煙化することが、
    「それ以外に方法が無いこと」だとは自分には思えません。

    「全面禁煙化は現在の常識だ」という時勢は理解できます。
    その意味で

    >禁煙にすべきかどうかなんて議論や葛藤なんてナンセンスです。

    というご意見は一つの見解として受け止めたいと思います。

    しかし僕としては
    「これまで許可されていたことを禁止する」
    ということに対する議論や葛藤は必要不可欠なのだと感じています。

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  3. こんにちは返信どうも
    年明けました。
    今年はいい年にしようと
    私はがんばってみますよ~。

    >「これまで許可されていたことを禁止する」
    ということに対する議論や葛藤は必要不可欠なのだと感じています。

    ううん、
    そもそも、大学には煙草が「許可」されてたわけでも
    議論検討のうえで導入されたわけでもないと思うの
    ですが。

    そもそも、大学には煙草が「許可」されてたわけでも
    議論検討のうえで導入されたわけでもないと思うの
    ですが。


    煙草に対する一般の認識が、
    あなたのいう「許可されていた」過去と
    今では
    天と地ほど違いますし。
    煙草会社の対応、訴訟の事例を読むと
    今の認識こそ正しいと思わざるをえません。
    ま、私はやめませんがww

    その議論は残念ながら一瞬で終わると思いますよ。

    (「これまで許可されていたことを禁止する」というあなたの言いかたには、「だって今まで許可されてたじゃないか」というような、「許可」の事実を言質にとったかのような含みを感じるのですが、気のせいだったらごめんなさい。)

    お気持ちはやになるくらいわかるのですが

    まともな分煙設備がない現状では
    もうしょうがないっすよ。

    大学なんて、もともと胡散臭いもんですし。

    なにをどう理屈をこねてみたところで
    禁煙によるデメリットはすべて
    自業自得でしかないのですから。

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